外反母趾(がいはんぼし)

皆様こんにちは。ウェルネスクリニック銀座beauty&sports院長の伊藤です。
今回の院長ブログは、足シリーズ第三段として『外反母趾』についてお話したいと思います。

【外反母趾とは】
外反母趾は、足の親指(母趾)の付け根が「くの字」に曲がり、内側に突き出したところが痛むことを主症状とします。
その突出部が靴に当たって炎症を起こし、ひどくなると靴を履いていなくても痛むようになります。

【原 因】
外反母趾の一番の原因は不適切な靴を履くことです。つま先が窮屈な靴を履くと親指(母趾)のつけ根から先が圧迫されて変形します。ハイヒール靴は足先や付け根にかかる力が増えて、さらに変形を強くします。

子供の頃から外反母趾になりやすい方がいらっしゃいます。身体的な特徴として、親指(母趾)が人差し指より長かったり、生まれつき扁平足ぎみの方が、外反母趾になりやすいです。

最も多い中年期の外反母趾は、不適切な靴に加えて、筋力低下や体重過多などによっておこります。

【病 態】
親指(母趾)の中足骨が扇状に内側に開き、逆にそこから先は靴に圧迫されることで外反母趾の変形がおこります。

外反母趾は加齢によって進行しやすいと言われています。特に中等度以上の外反母趾は変形が進行しやすく、中年になってからは普通の靴でも当たって痛むようになります。さらに進むと、靴を履いたときだけでなく、靴を履いていないときも痛みが続くようになります。

健常な足には縦のアーチと横のアーチがあります。外反母趾ではこれらのアーチが崩れます。

縦アーチが崩れる扁平足(へんぺいそく:足底の凹みがなくなる)や、横アーチが崩れる開張足(かいちょうそく:足幅が広くなる)は、外反母趾の変形につながります。

【靴の選び方】
親指(母趾)のつけ根はフィットして、先は余裕のある靴を選びます。靴の中で足の趾(ゆび)を動かせるものがよいです。当たって痛みがある場合は、その箇所の靴の皮を伸ばして調整します。

【自宅での体操】
足の趾(ゆび)を開くような外反母趾体操を毎日行います。タオルつかみ体操などです。浮き指(足趾が浮いていて地面に接していない)にも効果的です。

【装 具】
装具には、親指(母趾)と人差し指(示趾)の間に挟むトゥセパレーターなどがあります。5本指ソックスは足の趾(指)の機能が高まることで外反母趾の予防にも効果的であると言われています。

【手術療法】
外反母趾の手術法にはいろいろありますが、最も一般的なのは中足骨を骨切りして矯正する方法です。変形の進行の程度により方法を選んで行います。

【理学療法・運動療法】
外反母趾の変形が進むと、足の筋肉も変形を助長するように働くため、体操や装具では回復が難しくなります。外反母趾の変形につながる開張足や扁平足を改善するためには、専門的なリハビリ、足趾・足関節・足底の運動療法が必要です。

当院オリジナル『フットバランス コンディショニング』
両足30分 1回 6,000円

詳しくは、
ウェルネスクリニック銀座beauty&sports
03-6264-7160
までお問い合わせください。
Thank you
Misako Ito

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