オゾン医療Ozone Therapy
オゾン療法のご紹介
オゾン療法は様々な疾患に対する治療として用いられるほか、100歳を超える長寿であった英国エリザベス女王の母君クイーンマムが老化予防のために定期的にオゾン療法をお受けになっていたことは有名です。
オゾン(O3)を使って病気を治すオゾン療法は約100年前にドイツで研究開発されて以来、その治療の安全性と有効性は高く評価されています。現在ドイツをはじめとしたヨーロッパ諸国を中心に1千万人以上の人々がオゾン療法の恩恵に与っています。オゾン療法にはストレスや加齢と共に低下する身体の様々な機能を回復させる効果があります。また、細胞を活性化し自身の抗酸化力や免疫力を向上させることから、アンチエイジング効果も期待されています。
オゾンは生体成分と反応してオゾン過酸化物を発生します。発生したオゾン過酸化物は血液循環を介して全身の細胞に防御機能を強化するためのメッセージを伝えることで、様々な臨床効果が期待できます。
- 赤血球の酸素運搬能力の向上、組織の酸素化促進、ATP産生増加
- 血行促進
- 免疫機能の調整
- 消炎鎮痛作用
- 抗酸化作用
- 皮膚の創傷治癒促進作用
- 抗アレルギー作用
- 病原菌の殺菌作用、ウイルスの不活化
【オゾンの効果】
など、様々な臨床効果が期待できます。
- 免疫力の向上などの目的の場合は、週に1~3回を一定期間に行うのが一般的です。
- 健康増進やアンチエイジング目的の場合は、月に1~2回の治療を継続することで効果が維持できます。
【オゾン治療の頻度】
オゾン療法の方法
1.血液オゾン療法(大量自家血液オゾン療法)
患者様ご自身から採取した50~100mℓの血液に、30~40μg/mℓ(約1.4~1.9%)の高濃度のオゾン酸素混合ガスを混和し反応させたオゾン化血液を患者様の体内に点滴で戻します。所要時間は約30~40分です。この療法はアンチエイジング、ガン、慢性疲労症候群などに活用されています。
2.オゾン局所注射療法
2~10μg/mℓ(約0.1~0.47%)の低濃度のオゾン酸素混合ガスを患部に少量ずつ注射します。症例により、皮下、筋膜、関節腔内に注射します。痛みの部位に注入し即効性があります。肩コリ、首コリ、五十肩、腰痛、膝関節痛、眼精疲労、顎関節症などに有効です。
3.オゾン注腸療法
25~40μg/mℓ(約1.4~1.9%)のオゾン酸素混合ガスを細いチューブを使って直腸内に注入します。血液オゾン療法が難しい方や、小児、腸内フローラのバランスが崩れている方、潰瘍性大腸炎などの大腸疾患、前立腺疾患の方に効果的です。
4.経皮的オゾン療法
オゾン化オイル、オゾン化クリームを皮膚の患部に塗布し直接作用させます。水虫などの皮膚感染症や皮膚潰瘍などに効果が認めらています。
【整形外科領域へのオゾン療法の効果】
オゾンは消炎鎮痛効果や組織再生能力があるため、慢性的な痛みの改善や、傷んだ組織の修復が期待されます。当院オリジナルの筋膜リリースオゾン注射は即時にコリがほぐれ、筋肉の柔軟性の改善がみられます。
- ■投与方法と期間
- オゾンガスを痛みの原因となる部位の筋膜下、皮下注、関節腔内などに注入します。投与回数や期間は症状により異なりますが、数回の治療で著効することが多いです。
- ■効果
-
- 消炎鎮痛作用
- 創傷治癒促進作用
- 組織再生作用
- 血行促進作用
- 免疫調整作用
- ATP産生増加
- 組織の酸性化促進
- 赤血球の酸素運搬機能の向上
- ■適応症
-
- 膝関節痛
- 肩コリ・首コリ
- 五十肩
- 腰痛
- 眼精疲労
- 顎関節症