幹細胞コスメとは!?
皆様こんにちは。院長の伊藤実佐子です。
先日、幹細胞コスメについて講演しましたので、今日はその内容を、皆様にも簡単にですがシェアさせていただきたいと思います。
新しいスキンケア製品として最近話題なのが「幹細胞コスメ」。
幹細胞コスメって、幹細胞が入っている美容液のことでしょ?と思っていた方。。幹細胞自体は含まれていないのでご参考までに。
実際に含まれているのは、「幹細胞培養上清液」というもの。表示には順化培養液と書いてあります。
幹細胞とか幹細胞培養上清液って何?という方もいらっしゃると思うので、簡単に説明しますね。
幹細胞には、人工的に作られた「iPS細胞」や「ES細胞」、それから私たちの体のあらゆる場所に存在する「体性幹細胞」というものがあります。
iPS細胞やES細胞はすべての細胞に分化できます。
一方、体性幹細胞は、自分と同じコピー幹細胞を作ったり(自己複製能)、体を構成するある程度限られた複数の細胞になることができる(多分化能)という能力があります。
幹細胞を培養液に入れたときにできる上澄み液のことを「幹細胞培養上清液」と言います。この中に、幹細胞が分泌する数百種類もの生理活性物質が入っています。ちなみに幹細胞は入っておりません。
生理活性物質は、サイトカイン、成長因子、エクソソームなどのことで、傷ついた細胞を修復・再生するのを促す効果があると言われています。
培養上清液には数多くのサイトカイン・成長因子が含まれています。
EGF(上皮細胞成長因子)、FGF(線維芽細胞増殖因子)、VEGF(血管内皮増殖因子)、IGF(インスリン様増殖因子)、PDGF(血小板由来成長因子)、TGF-β(トランスフォーミング増殖因子)、HGF(肝細胞増殖因子)、KGF(ケラチノサイト増殖因子)…等々
この効果を狙って作られたものが、幹細胞培養上清コスメなのです。もともと人間が持っている修復・再生能力を応用したコスメということですね。
ちなみに幹細胞コスメの種類にも、ヒト由来とか植物由来などがありまして、
さらに、ヒト由来の中には、骨髄由来、歯髄由来、脂肪由来、臍帯由来のものなどがあり、含まれる生理活性物質の量や種類に違いがあります。
Thank you
Misako Ito
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